『空に尽くし誓う』

さむらいは 人知れず
裂いて斬る 儚さと
戦いに 倦みもせず
今宵も斬れば 夜が明ける
安達ヵ原の鬼より穢れた
名はやがて剥げ落ち蜃気楼となる
払う刃 けだものに似て
笑う空に 尽くして朽ちる

咽喉が乾し 目は狂い
地這い行く 渡り鳥
平和など 乱世に
叶われぬ 夢だけど
裸足で荒れた この血を鎮める
情も罪いやしてくれぬがそれでも
空を斬らば 大気裂いて
晴らす雷雨 虚ろなる塵

私は修羅に 祈りを捧げて
執念をついやし死に行くいつでも
血に洗われた 剣で駆逐す
我は我の さだめの道に

「武士道益荒男!」