『まくら』
まくら まくら いざ飛びついて
天井にさんざめく明かりを消して
さらば仕事 また明日の朝やろう
朝日差し込む布団の上で
僕はね ずっと待ってる 君とまた会える夜を
まくら並べた布団の上を 手を止め想うよ
どんなに苦しいときも 君が眠らせてくれる
不眠症になりかけても 乗り切れる気がしたよ
霞み行く意識の中で 子守唄が聞こえる
まくら まくら 低反発の
刹那に去り行く流行と知って
されど買うさ こだわりのひとつ
変わらないこの想いが ある
素材は確かだろうか 偽りのない効果
疲れてる僕の安眠を誘う 本場の備長炭
移りゆく夢はまるで 目覚めを急かすように
じりり じりり 時計が騒ぐ
いつも鳴り出した瞬間に止める
泣くな僕よ 今惜別の時
情けないこの寝起きの 顔
ふとん ふとん いざ飛び起きる
寝ぼけにざんざんと シャワーを浴びて
さらば夢よ また今夜逢おう
まくら待ってる布団の上で
肩こるこの背広で
職場に出かけるよ 今日も
