『なごりの日』

医者を呼ぶ僕の横で君は
周りを気にしてる
仲間はずれの冷えた教室
学校に来ることはこれが最後だと
悟ったように君がつぶやく

名乗り上げぬいじめの主
「ふざけただけ」言い訳のあとで
今僕が来て奴ら静かになった
騒ぐよりずっと汚いけれど

動き始めた現状に
顔を上げて
君は何かやろうとしている
君の口びるがさようならと漏らすことが
かなしくて手を握ってた

時がゆけば起こったことも
忘れてしまうと言うのは嘘だ
もう やり場の無い気持ち一人で抱えて
怒りよりむしろむなしくなった

君が去った教室にのこり
忍び笑うクラス見ていた
今僕がやることはきれいごとじゃない
昨日よりずっと強くなろう